(2020/02/22)
戸越5:05→都営浅草線→浅草5:31~44→東武スカイツリーライン館林行→羽生7:02~06→秩父鉄道→武州荒木7:14
武州荒木駅7:20→虚空蔵山古墳7:31→天神山古墳7:37→小見真観寺古墳7:45~52→地蔵塚古墳8:11~15→八幡山古墳8:22→古代蓮の里8:48~9:00→白山古墳(白山姫神社)9:21→さきたま古墳公園(浅間塚(前玉神社)9:40→鉄砲山9:44→奥の山9:48→中ノ山9:50→瓦塚9:55→愛宕山10:00→二子山10:02→稲荷山10:09~14→将軍山10:16→丸墓山10:21~25)→高源寺10:47→水城公園10:58→忍城跡11:08~21→清善寺11:31→古代蓮物語11:42~13:15→行田市駅13:39
合計4時間22分(古代蓮物語迄)
行田市13:55→秩父鉄道→羽生14:09~24→東武伊勢崎線各駅→久喜14:43~44→〃→北千住→東京メトロ日比谷線中央林間行→渋谷16:12~19→東急東横線→学芸大学16:27
2月22日(土)は、埼玉県が誇る巨大遺跡群の「さきたま古墳」と『のぼうの城』という映画にもなった沼城の「忍城」に行って来ました。
さきたま古墳って、ずっと西武線の稲荷山公園駅にあるんだと思っていたら、全然違って、埼玉の北の外れの「行田市」というところでした。秩父鉄道の山に行く時には絶対に乗らない熊谷と羽生のちょうど真ん中。
高崎線の鴻ノ巣駅からも行けなくはないのですが、全部回るとするとちょっと効率が悪いので、秩父鉄道の「武州荒木駅」からスタート。武州荒木まではJR熊谷から行くより東武線で羽生経由の方が安いのでそっち経由で行きました。
武州荒木駅を出て10分ぐらい歩くと交通量の結構多い道沿いに、まずは「虚空蔵山古墳」が現れます。上に虚空像菩薩が祀ってあって登れます。
次の「天神山古墳」は農家の庭の屋敷森になっていて、中へは入れません。
虚空像山古墳まで戻って道を反対側に渡ると「小見真観寺古墳」が名前の通り真観寺の境内にあります。この古墳は道から見ると円墳に見えるのですが、後ろが長く伸びていて前方後円墳のようです。お寺が邪魔でうまく写真に撮れなかったのですが、裏に回ると石室もありました。
続いてのどかな田園風景の中を「地蔵塚古墳」に向かいます。これは下が四角い方墳らしく、上にお地蔵さんが祀ってあります。
次の「八幡山古墳」は石造りの巨大な石室が露出した古墳で工業団地の一角にあります。石室には入れて、中に八幡神社の石碑があることから八幡山古墳と名付けられたようです。
八幡山古墳の次は「古代蓮の里」という遺跡から発掘された古代の蓮の花を蘇らせたことで有名な公園に寄って行きます。時期的に蓮の花は咲いてはいなかったのですが、園内の梅園で梅やロウ梅の花が満開でした。
古代の蓮の里の次は「白山古墳」に向かいます。ここは田んぼの隅にある塚で、山頂には白山姫神社が祀られています。浅間神社の石碑もあったので富士塚的な役割もしていたのかも知れません。
そして、朝早くから2時間歩いてようやく本日のハイライトである「さきたま古墳公園」に到着です。ここは10個程の古墳が1ヶ所に集まる広い公園になっています。連休なのに新型コロナウイルスのせいでどこの観光地も閑古鳥が鳴いている中、みんな、ここまで来ればさすがに新型コロナウイルスも追っかけて来ないだろうと考えてるのか、意外にも駐車場は車でいっぱいでした。まあ朝も武州荒木に降りたの1人だけだったしな~。
とりあえず一番奥にある「浅間塚」から回ることにします。そしたら、ここは山頂に前玉神社という神社があるのですが、2月22日はそこのお祭りで猫の模様が入った可愛い御朱印がもらえるとかで、長蛇の列になっていたので、面倒臭いので下から写真撮っただけで諦めて次の「鉄砲山古墳」に向かいます。
鉄砲山はかなり巨大な前方後円墳で、公園として整備された時に木が刈られているのでその形状が良くわかります。でも登れません。
鉄砲山の周囲には一回り小振りな前方後円墳の「奥ノ山古墳」と「中ノ山古墳」があります。これらも立入禁止。
続いて鉄砲山の裏手に進むと、「瓦塚古墳」という鉄砲山と同等かやや小さいぐらいの前方後円墳があります。この周囲にはさきたま史跡の博物館やはにわの舘や移築された古民家などもあります。
さらに車道を渡ると、小さな前方後円墳の「愛宕山古墳」があり、山頂には可愛いお地蔵さんが乗っていました。
その奥には武蔵国最大の前方後円墳である「二子山古墳」がそびえたっています。
ここまで登れない古墳のオンパレードだったのですが、次の「稲荷山古墳」は階段が着いていて登れます。上に登った感じはお墓というより、上で祭祀を行ったといわれている南米のピラミッドのようです。
稲荷山古墳の東側にある「将軍山古墳」は登れませんが、古墳全体に埴輪が置かれています。造られた当時もこのような形で埴輪が置かれていたのかも知れません。
最後の「丸墓山古墳」も超巨大な古墳で、何でも日本最大の円墳だとか。階段の下から見上げた高さは完全に塚のレベルを超えていて、木が生えていたら完璧な山です。上からの展望も平野のど真ん中にあるため360度で関東平野全体を見回すことが出来ます。天気が曇りだったので日光の山や奥武蔵の山は見えませんでしたが、空気が澄んだ晴れの日ならそれらに加え、筑波山や富士山なんかも見えるのだと思います。
これでさきたま古墳公園を一回りしたので、公園を出て忍城方面に向かいます。公園を出てすぐの忍川の橋を渡ったところにあるのが「茂美の湯」です。ホテルですが日帰り温泉もやっていて、公園の駐車場から歩いて行けるので車で来た場合に便利です。泉質はph7.7の純重層泉で土日800円。でも今日はまだ結構歩くのでここで入浴せずに先へ進みます。
広い車道を秩父鉄道の行田市駅の方に真っ直ぐ進んで行くとあるのが「高源寺」です。ここは意外と小さなお寺なのですが、石田三成との戦の翌年に戦死者を弔うために一番の激戦地であったこの場所に建てられたとのことです。激戦の痕跡は道を渡ったところにある「佐間天神社」にも残されています。
佐間天神社の裏にある広い公園が「水城公園」です。忍城は忍川の流れを引き入れて造られた何重にも堀を巡らせたいわゆる沼城で、この公園の池がその頃の忍城の雰囲気を今に伝えていると言われています。
水城公園から出て北に進むと、復元された今の「忍城」が見えて来ます。忍城は北条方の成田氏の城で、豊臣秀吉の小田原攻めの際に小田原の北条が降伏するまで石田三成の猛攻に耐えて持ちこたえた城として有名で、「のぼうの城」という映画にもなっているのですが、現在ある城は江戸時代に徳川家の家臣が築いた城がモデルになっていて、成田氏の城は先ほど行った水城公園近くにあったそうです。
白くてきれいな忍城の周りを一周して裏に出ると、目の前に「東照宮」と「諏訪神社」があります。これなども徳川家の家臣が大名としてこの地を支配していた証です。
これで今日の予定は全部消化したので、さっきの茂美の湯より行田市駅に近い「古代蓮物語」という日帰り温泉に向かいます。そこに向かう途中に「清善寺」という成田氏が開基した寺があるのでちょっと寄ってみます。
古代蓮物語はさっきの茂美の湯より若干成分量が少ないため純重層泉にはなれずにアルカリ性単純温泉に甘んじている日帰り温泉で、でもギリギリ審査に落ちたというだけあって、phは7.5とあまり高くないのにお肌のツルツル度は結構高くて悪くない温泉です。お湯の色は薄い茶褐色でなめると若干塩気を感じる程度に塩分が混じっています。料金は土日900円なんですが、12時までに入館すれば早朝割引で平日料金の700円で入れます。最後根性の早足歩きでギリギリ間に合ったー。
そして汗を流した後、食堂に「古代蓮ラーメン」という気になるメニューがあったので今日は外に飯屋を探しに行かずに食べてみました。古代蓮ラーメンは名前から土浦市の蓮入りのツェッペリンカレーみたいな物を想像してしまうのですが全然違いました。蓮は一切入っていません。代わりに揚げてない秩父名物わらじカツ丼のような大きな豚のロース肉が2枚ドーンと醤油ラーメンの上に乗っています。それはそれで普通のチャーシューよりもボリューム感があって美味しいんだけど、豚肉は地元産じゃなく北海道産で、古代蓮はもとより行田名物とすら言えるかどうかは微妙な食べ物でした。
もっと簡単に古墳カレーとかでいい気がするのにな~。前方後円墳型にご飯盛りつけてその回りをカレーで囲めば一丁上がりじゃないですか。すでに奈良あたりにありそうな気はするけれど。
古代蓮物語を出たら、「ぶらっと♪ぎょうだ」という観光案内所兼土産物屋を物色したら、行田市から来た道と同じ感じで秩父鉄道~東武線と乗り継いで帰ります。古代蓮ラーメンだけじゃ全然腹いっぱいにならなかったので途中で駅蕎麦でも食べたかったんですが、東武はJRと違って駅のホームに何もないのが欠点。
埼玉県立さきたま史跡の博物館-さきたま古墳公園
http://www.sakitama-muse.spec.ed.jp/?page_id=109パンフレットダウンロード|行田市観光協会
http://www.gyoda-kankoukyoukai.jp/download.html行田天然温泉 ゆの駅 古代蓮物語
http://yunoeki-kodaihasu-monogatari.com/行田・湯本天然温泉 茂美の湯
https://mominoyu.com<地図>
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