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岩崎山(日蔭雁ヶ腹摺山)~雲母山~茶臼山~笛吹市の桃の花見

(2019)/04/06)
目黒4:31→山手線→代々木4:41~56→中央線→高尾5:59~6:14→中央本線→甲斐大和7:11

甲斐大和駅7:15→岩崎山登山口7:35→82番鉄塔7:48→山ノ神8:00→岩崎前山1014.0m8:36→岩崎山1155m9:10~20→林道9:31→雲母山入口9:47→雲母山1213.7m9:54→林道で道間違い20分ロス→二本木山取付き10:38→二本木山1078m10:47~11:00→大沢山1042m11:19→茶臼山948m11:41~12:00→茶臼山登山口(迂回路入口)12:17→釈迦堂SA12:40→釈迦堂入口バス停12:53

合計4時間38分

釈迦堂入口13:03→甲州市市民バスぶどうコース→天空の湯(ぶどうの丘)13:14~14:50→勝沼ぶどう郷15:05~17→中央線→高尾→16:33~38→京王線→明大前17:24~29→井の頭線→渋谷17:37~45→山手線→目黒17:50

4月6日(土)は、山梨の甲斐大和駅の南側にある岩崎山から雲母山~二本木山~大沢山~茶臼山とやぶ山を縦走して、笛吹市の桃の花を見に行って来ました!

岩崎山は別名「日蔭雁ヶ腹摺山」ともいい、雁ヶ腹摺山、牛奥ノ雁ヶ腹摺山、笹子雁ヶ腹摺山に続く第4の雁ヶ腹摺山として、故藤井寿夫さんの「中央線の山を歩く」(新ハイキング社、平成10年12月刊)に紹介されて以降、秘かな人気があった山なんですが、そして今回縦走したコースもそこで紹介された地図そのままの道なので、マイナーな山のわりに結構人に会ったりしたんですが、藤井さんの本も新刊では入手困難になってしまった今、入山する人もあまりいなくなってしまったようで、見るも無惨に荒れ果てていました!

岩崎山までは駅直の山なので、普通のバリエーションルートって感じなのですが、二本木山から茶臼山が酷いです。以前はしっかりした踏み跡が通じていて、赤テープに従って進めば自動的に茶臼山に着けたのですが、今は獣道レベルの踏み跡残るだけのところに、これでもかというくらいに落ちた木の枝と倒木が覆い被さり、テープもあったり無かったりなので、細かく地図で確認しながら進まないと無事にたどり着けません。

さらに極め付きは茶臼山で、台風の影響か何かで山頂付近の木が軒並み倒れていて、一時期きれいに整備されて釈迦堂SAに車を置いてピストン往復できる山として人気をはくしていた山頂は、見る蔭もなく無惨な廃墟と化しています。

そんな感じになってしまっているので、地元の土地勘のあるベテラン以外は、岩崎山に登ったら雲母山から先は行かない方が良いと思います。ただ茶臼山の倒木の除去は進めているようなので、数年後には釈迦堂から茶臼山までのハイキングコースは復活するかもしれません。

道がそんなことになっているとはつゆ知らず、始発電車を乗り継いで、7時15分、意気揚々と甲斐大和駅を出発します。正面左手に見えるのが岩崎山と岩崎前山です。
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まずは甲州街道を甲府盆地方面にしばらく下り、その昔オービスが設置してあることで有名だった中央高速の笹子トンネルの先にある短いトンネルを目指します。
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このトンネルの先で中央高速の上り線の下をくぐり下り線は陸橋で越えて、耕作放棄地化した桃畑から岩崎山に通じる尾根に上ります。尾根に上がったところにJRの82番と書かれた送電線鉄塔があります。
KIMG8104.jpgKIMG8108.jpg

送電線鉄塔からしばらく、その昔テレビの共同アンテナまでケーブルをつないでいた現在は使われていない電柱とその作業道をたどります。この作業道は約750mの山ノ神の祠がある場所から尾根を外れるので、そこから尾根の踏み跡に入ります。
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しばらく手を使ってよじ登らなくてはならないぐらいの急登が続き、それがゆるんできて尾根が右に大きくカーブするようになったら、ほどなく三角点のある岩崎前山1014.0mに着きます。地面に岩崎山1213.7mと書かれた樹脂製の蓋みたいな物が置かれていますがこれは間違いです。
KIMG8114.jpgKIMG8115.jpg

岩崎前山から道は再び南に向きを変え、小さな起伏を越えながら高度を上げて行きます。そしてたどり着いた南北に細長く続く高みが岩崎山(日蔭雁ヶ腹摺山)山頂です。植林と自然林の境の展望のない場所ですが、山頂プレートだけは3枚もあります。
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足場が切っていない急坂が続いた関係で、甲斐大和駅からここまで2時間近くかかってしまいました。とりあえず最初の休憩。

岩崎山から次の雲母山へは、さらに南に進み、林道に降り立ちます。この林道を進行方向に進み、ヘアピンカーブを幾つか通って、登りきった峠のような場所が雲母山の入口です。標識も何もないですが、右側の植林の斜面にとりつくと、山頂に登る踏み跡があります。
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雲母山の山頂は植林の中の展望のない場所ですが、三角点があります。
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雲母山の登山口に戻って、次は二本木山を目指します。ここで今日最初の問題発生!雲母山から二本木山へ行くには林道をしばらく進むのですが、地図にない春日山方面に直接進む新しい林道が出来ていて、地図にある林道はほぼ廃林道化して登山道みたいになっていた!

悩んだ結果、とりあえず新しい林道を進んでみると、春日山の真下に行ってしまい、これは絶対に変なのでもとに戻って、恐る恐る廃林道を下ってみると、やっぱりこれが地図にある林道みたいで、ひと安心したのもつかの間、今度は廃林道の出口でまた道が錯綜していて、再度関係ない方に進んでまた戻り、結局20分ぐらいタイムロスしてしまいました。

雲母山と二本木山の間は地形が複雑なのに加え、林道が錯綜しているので注意が必要です!

でも何とか二本木山らしき山を見つけ、その取り付きら尾根に上がったのですが、最初に書いたように落ちた木の枝と倒木が多すぎてマトモな道がない。それでも右へ左へよけたりバリバリ踏み潰しながら進むと、ようやく二本木山1078mに到着。プレートがあるだけの場所。当然展望もなし。でも林道行ったり来たりで疲れたので2度目の休憩。
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二本木山から茶臼山は緩やかな起伏の尾根が続き、問題がなければあっという間に着くのですが、ここも障害物とゴミだらけで、ほとんどスピードが出せません。スピードが出ないだけでなく、尾根の分岐にテープも何もない箇所があるので、地図を見ながら自分で進む方向を決めなくてはなりません。

二本木山と茶臼山の間にある大沢山は、縦走路から少し離れたところに山頂があり、山頂標識はあるのですが、倒れた標識を木に立てかけてあるだけなので→の示す方向が狂っているので注意。当然展望はありません。
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そしてようやく最後の茶臼山の登りに入ると、一応ここいらではメジャーな山なので道はしっかりしてくるものの、俄然倒木が増えて来ます。それをよけながら登り着いた山頂は、多数の倒木が覆い被さり、一応山頂標識と大龍王の石碑は立っていましたが、石の記念碑は真っ二つに折れ、見るも無惨な状態。それでもくたびれたので3度目の休憩。
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茶臼山の展望は、大昔は皆無だったのですが、ハイキングコースとして整備された時に富士山方向が伐採され、今もその名残で南側がそこそこ開けています。

茶臼山からの下りも引き続き倒木をよけながらになるのですが、途中から倒木がチェーンソーで切られたり撤去されして、多少楽に進めるようになります。でもそれもごく一部で、下の方の撤去が終わっていない部分は通行止にされていて、代わりに斜面をジグザグ下る作業道が作られていました。この道も登山道として整備されたものではなく、一部不明瞭な箇所があるので注意が必要です。

まあそれでも道を外さずに下ると、砂防ダムのところで林道に出ることが出来ます。あとは道なりに下って行くと、釈迦堂SAの近くの桃畑中に出ることができます。
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山梨県の笛吹市は甲州市のぶどうと並ぶかたちで桃の栽培が有名で、その花の開花時期である4月の第2週には、一面ピンクの絨毯で覆われたようになり、県内外からたくさんの観光客が訪れます。

今年はまだ5分咲きでしたが、そんな桃の花の写真を撮りながらダラダラと下って行くと、やがて高速道路に突き当たり、右手に釈迦堂SAとその上に縄文土器を展示した釈迦堂博物館が見えて来ます。時間があったら寄りたかったのですが、13時3分のバスを逃すと15時過ぎまでバスはないので、今日は寄らずにすぐ下の釈迦堂入口バス停を目指します。12時53分、バスの時間の10分前に到着。
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ここで乗れるバスはお隣の甲州市の「ぶどうコース」という巡回バスで、ぶどうの丘経由で勝沼ぶどう郷駅に出ることが出来ます。この周辺には笛吹市の市営バスも通っていて、それで「ももの里温泉」まで行って、そこの無料送迎バスで石和温泉駅に出るという手もあるのですが、ももの花の時期は混むので無料送迎バスに乗り切れないリスクがあるので、その場合は下黒駒まで歩いて富士急の路線バスに乗れば良いのですが、そこまでやるのは面倒なので、 今回は甲州市のバスでぶどうの丘にある「天空の湯」で汗と埃と泥を落として帰ることにします。
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天空の湯はほったらかし温泉と並ぶ山梨県を代表する大展望の日帰り温泉で、露天風呂からは甲府盆地の向こうに南アルプスを臨むことが出来ます。料金は610円。泉質はアルカリ性単純温泉。ぶどう狩りの秋は非常に混むのですが、春は比較的空いています。ここでしばらくマッタリした後、下の食堂でラーメンと何とか丼のセットを食べて、ビールを飲んだら、歩いて勝沼ぶどう郷へ向かいます。
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勝沼ぶどう郷駅は春先に通ると桜がきれいなんですが、駅前で地元の桜祭をやっていました。たいした規模じゃないんだけど、結構な賑わいでした。今日の山は無茶苦茶だったけれど、桃と桜で相殺って感じですかね。
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甲州市 | バス時刻表
https://www.city.koshu.yamanashi.jp/kurashi/koutsu/detail/バス時刻表


天空の湯 - 甲州市勝沼 ぶどうの丘
https://budounooka.com/relax/


<地図>
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石砂山北尾根

(2019/01/05)
武蔵小山5:07→東急目黒線→目黒5:10~22→山手線→新宿5:34~50→京王線特急→北野6:24~25→〃各駅→高尾6:35~42→中央本線→藤野6:55

藤野駅7:00→お墓(八坂山登山口?)7:13~16→八坂山420m7:39→峰423m7:41~48→金剛山410m7:51→杉峠8:00→新和田(赤沢バス停分岐)8:04→鉢岡山460m8:20→市道(電柱篠原59番)8:36→県道517号8:43→釜の沢バス停先分岐8:46→石砂山北尾根入口8:48→大石神社8:50~52→〃〃入口8:55→巻き道を見送り尾根に登る350m9:10→川上峠499m9:38~50→石砂山西峰572m10:16→〃東峰578m10:26~40→伏馬田城跡分岐10:51→伏馬田入口バス停分岐11:02→伏馬田城跡(尾崎山)536m11:14→仁の丘11:24→菅井トンネル前(峰山分岐)11:33→青根・峰山分岐11:38→天神峠分岐11:45→峰山570m12:10~28→やまなみ温泉12:48

合計5時間48分

やまなみ温泉14:14→神奈中バス→藤野14:28~39→中央本線→高尾14:51→元祖敏々亭びんびん高尾店14:58~15:18→高尾15:30→京王線準特急→明大前16:15~18→渋谷16:25~33→山手線→目黒16:38

1月5日(土)は、新年早々ということでまた高尾山、の近所の藤野の石砂山をバリエーションルートの北尾根から登って来ました!

ルートはほぼ、松浦隆康さんの『バリエーションハイキング』(新ハイキング社)に載っている通りに行ったのですが、藤野駅から日連大橋を渡って割烹花咲の脇から八坂山に取り付くところが大規模な工事中で、少し戻って手前のお墓のところから斜面をトラバースして尾根に取り付きました。この工事のせいで八坂山山頂の標識は下り通行止になっています!
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お墓から尾根に取り付くまでは、猪の足跡程度の踏み跡しかありませんが、尾根に乗ってからは明確な踏み跡が出てきて、要所要所にトラロープも張られているので、問題なく八坂山420mに登り着くことが出来ます。
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藤野駅から約40分で到着。山頂からは中央線沿線の山が扇山を中心にして一望できます。
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八坂山から次の峰423mへは1~2分の距離で、さらに素晴らしい展望が待っています。今日登る山でここ以上の展望はないと思うので少し休憩。
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峰から金剛山410mをピストンして杉峠に向かいます。金剛山山頂は前日光の古峯神社から招魂されたという山火事防止の神社があります。
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杉峠は、さっき八坂山に取り付いた場所の少し先にある八坂神社から上ってくる古い峠道が横切っていて、その道を反対方向の鉢岡山方面に右折します。
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平坦な歩きやすい道を進むと、すぐに新和田集落の上部に出て、鉢岡山へは集落をかすめるようにしてそのまま林道に入ります。

林道はまず送電線鉄塔の下を通り、展望台のような建物と不法投棄されたスバルレガシィの残骸の間を抜けると、灌木と下草が延び放題の伐採地に出て、西側から大きく回り込むように進むと、峰から約20分で鉢岡山460mに着きます。
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朝早いから当然誰もいないだろうと思っていたら、先客が1人いました。鉢岡山の山頂には電波塔があって、昔は展望が良かったのですが、今は延び放題の灌木のせいで、間から少し景色が見える程度です。

鉢岡山からの下山路は、まず電波塔から電柱の続いている方に向かい、急斜面になる手前で左手の赤テープのある方に折れて、南側の尾根を下ります。この尾根は途中で2つに分かれるので右に進み、平坦になったところで右に下る山道の跡が出てくるので、そこを下ると56番の電柱のところから車道に降りられます。ただここは最後に急斜面になるので、もう少し先まで下って59番の電柱のところから降りた方が楽かもしれません。

車道に降りたら、左折してどんどん下ると県道517号に出ます。出たら左折して2~3分進むと、土日はバスの来ない釜の沢バス停があり、その少し先に右に入る道があるので右折します。角に消火栓と飲料の自動販売機があります。

右折して少し進むと、橋を渡る手前に木の扉のついた害獣除けの柵があるので、そこが石砂山北尾根の取り付きです。
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でもついでなんで取り付く前に橋の向こう側の大石神社に寄って行きます。大石神社は文化財に指定されている社殿と神楽殿が一体化した立派な神社です。

さっきの害獣除け柵に戻って、8時55分、いよいよ石砂山北尾根に取り付きます。石砂山北尾根は最初は尾根を巻く山道からスタートします。この山道は最初2~3回は尾根を巻いた後、尾根上の道に合流しますが、約350mの尾根が南に向きを変える地点で西側に下って行ってしまうので注意が必要です。

350m地点でで南に向かう尾根に乗ると後は踏み跡のみとなって、黄色テープを目印に進むこととなります。ここから先の石砂山北尾根は、割りと緩やかな勾配の登りやすい尾根で、たまに倒木が道を塞ぐ程度でやぶもほとんどない歩きやすい尾根です。

そしてどんどん進んで行くと、登りはじめて約45分で石祠のある川上峠に到着。ここは鞍部ではなく499mピークの山頂なのですが、その昔篠原の集落と川上の集落を繋ぐ峠道が通っていたことから川上峠と呼ぶらしいです。ゴルフ場を見下ろす葉の全部落ちた自然林の林の気持ちの良い場所なので少し休憩して行きます。
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川上峠から石砂山西峰は、一旦鞍部まで降り、緩やかな勾配の小ピークを1つ越えてから、最後に急斜面をよじ登ります。途中にある大岩は左右どちらからか巻きます。

そして川上峠から約25分ほどで石砂山西峰572mに到着。川上峠と同じような自然林の中のピークで、手書きのプレートがある以外は何もない場所なので、東峰で休憩することにしてそのまま通過。
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西峰から東峰との鞍部まで下ると東海道自然歩道の道に合流するので俄然道が良くなります。そして整備された階段を登って石砂山東峰578mに10時26分到着。ここで大休憩にします。
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石砂山東峰はテーブルやベンチが並ぶいかにも山頂といった感じの場所で、南側が刈り払われており、北丹沢の焼山から黍殻山の尾根を間近に見ることが出来ます。この山はヒルが出るので冬は登山シーズンのはずなんですが、他の登山者の姿は無し。隣の石老山は新年早々混んでるんでしょうけどね。
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石砂山で今日の目的は達成したので、あとはダラダラとやまなみ温泉を目指します。ってゆーか、道志側に降りても16時過ぎまでバスが無いので、やまなみ温泉に下山するしか帰る手段がありません!

石砂山からやまなみ温泉は、篠原に下山して車道を行くのが一番近いのでしょうが、12時前に着いてもしょうがないので、いつもの菅井経由峰山の道で行きます。この道は山の集落間を繋ぐ古い山道をベースにしているため、平坦な非常に歩きやすい道になっていて、距離の割りにどんどん進めます。

それで時間調整のため、普段は行かない伏馬田城跡に寄って行きます。伏馬田城跡は、伏馬田入口バス停への分岐を見送り、さらに10分ぐらい進んだところに入口があります。入口の標識を曲がるとすぐ上に城跡があるように見えますが、そこではなく、一旦下って再度登り返した536mピークに城跡の標識があります。標識以外に古い石碑が幾つかあり、展望は特にありませんが、木々の間から、石砂山よりさらに近づいた焼山が大きいです。
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伏馬田城跡からは、来た道は戻らず直接菅井に下る道があるのでそちらの道を下ります。この道は最後仁の丘という見晴らしの良い農園に出て、菅井集落に下り立ちます。

菅井集落に下りたらしばらく車道を進みます。すると山岳界でも有名な片山右京さんのレーシング会社のすぐ先のT字路のところに菅井下のバス停がありますが、ここも土日はバスの便がありません。悪しからず。でもここで右折して峰山を経由せずに車道を行った方がやまなみ温泉まで1時間近く早いです。

菅井下バス停前を直進するとすぐに菅井トンネルです。峰山へはこの手前の道を右折します。

ちなみにトンネルを抜けて道志側に降りると30分ぐらいでいやしの湯にも出られます。15時半にいやしの湯を出れば東野か平丸のバスに間に合うので、時間が合ったらこちらで温泉という選択肢もあります。

といっても今からでは早すぎるので、予定通り峰山経由でいやしの湯を目指します。峰山への道は右折後、坂の一番上の民家の脇から未舗装の林道に入り、峠まで上ります。峠で林道は終わり、左に行く山道は天神峠への道で、峰山は直進します。

直進するとすぐ網子への分岐を分け、その先に見晴らしの良い送電線鉄塔があります。網子への分岐はその後も2~3箇所出てきて、それを見送りながら起伏の少ない道を進むと、峰山山頂への分岐が出てくるので、そこを上ります。もう少し先の小舟側から登る道もありますが、時間は変わりません。

峰山山頂への道はひたすら階段の最後にして結構しんどい道です。でも低山なんで菅井トンネルから40分で12時10分に到着。峰山570mの山頂には南側と東側が刈り払われた広場になっており、丹沢の大室山とさっき登った石砂山が良く見えます。
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今朝登った金剛山と同じコンセプトの山火事防止のための神社があって、祭神は違うんだろうけれど、この辺に山は登り易い分だけたびたひ山火事に襲われたんでしょうね。何はともあれここで本日最後の大休憩。

峰山からはやまなみ温泉と東尾垂の湯、2つの温泉に下山することが出来ます。でも2019年初頭現在、東尾垂の湯はポンプ故障のため長期休業中なので、やまなみ温泉に下山するしかありません。

やまなみ温泉への道は、分岐後、滑りやすい急坂が続きます。ここトラロープも何もないので天気の悪い日は要注意です。でも低山なのですぐにやまなみ温泉バスターミナルの脇に下山出来ます。やまなみ温泉は2~3分のところ。

やまなみ温泉は、旧藤野町の日帰り温泉施設で、今は相模原市立となっています。料金は3時間700円で、泉質はph9.0のナトリウム・カルシウム-塩化物・硫黄塩泉。まあ要するに若干アルカリの若干しょっぱい、若干湯の華が浮いている薄口の温泉なんですが、場所的に高尾のすぐ先でバスの便も多いのでとても便利です。
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ここで1時間少々ゆっくりしてからバスで藤野駅に出て、高尾まで行ってから南口のいつものびんびんで八王子ラーメンを食べて帰りました。
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相模湖近くの立ち寄り温泉 藤野やまなみ温泉
http://yamanami-onsen.jp/


<地図>

2018年最後は高尾山の裏の要倉山へ

(2018/12/29)
武蔵小山5:07→東急目黒線→目黒5:08~22→山手線→新宿5:34~50→京王線特急八王子行→北野6:24~25→〃各駅→高尾6:35~55→西東京バス→関場7:19

関場バス停260m7:30→要倉山取付き7:32→テレビアンテナ約360m7:41→新多摩線78号鉄塔452m7:53→要倉山三角点549.3m8:18→要倉山山頂562m8:23~30→御堂窪山(本郷山)650m8:51→本宮山(高茶山)732m9:10→道間違い18分ロス→メシモリ岩山750m9:52→醍醐林道9:54→生藤山方面分岐9:57→醍醐丸867m10:21~30→市道山795.1m11:08→臼杵山842.1m11:58~12:10→荷田子峠12:44→荷田子交差点220m12:55~13:00→荷田子バス停13:03→瀬音の湯13:12

合計5時間42分

武蔵小山5:07→東急目黒線→目黒5:08~22→山手線→新宿5:34~50→京王線特急八王子行→北野6:24~25→〃各駅→高尾6:35~55→西東京バス→関場7:19

12月29(土)は、年末なので高尾山でいいかと思ったんですが、高尾山は温泉が意外と混んでそうな気がしたので、広い意味で考えれば高尾山の一部と言えなくもない要倉山に約30年ぶりに行って来ました!

で前日に、帰りはどうしようかと調べていたら、市道山からぐるっと回って夕焼小焼に戻るルートが出てきて、便利そうなのでそれにしようと思ったら、1ヶ月前にガバオさんに行かれてしまっていたので、そのまま直進して瀬音の湯に行って来ました。

要倉山の道の感じは、東京の有名なバリエーションルートなのでとても良好で、マイナーな山域の一般道並みの踏み跡があり、標識こそないですが、道しるべのテープも頻繁にあるので迷う心配はほとんどありません。

ただ1箇所、本宮山から和田峠に向かう尾根が、ここは山頂で南に方角を変えた後、下り始めてすぐ右側の尾根に乗り移るんですが、そのまま直進する尾根にも右側の尾根と同じような踏み跡とテープとあり、踏み跡とテープだけ見ていると南側の尾根に引き込まれるので注意が必要です!今回調子良くかなり下まで行ってしまい、結果20分近くタイムロスしました!

それから後半の市道山の尾根ですが、ハセツネのレースのコースになっている部分だけやたらに良く整備されていて人も多く、それを外れて臼杵山の方に行くと、一気に道が細く荒れた感じになって、人にもほとんど会わなくなくなるので、夕暮れ時に前半のノリで突っ込んで行くと、多少ヤバイことになるかも知れません。

逆に考えると、ハセツネコースだけ選んで裏高尾の縦走路と組み合わせて回れば、日帰りでかなりのロングコースが組めます。

という感じで、まず高尾駅から6時55分発の陣馬高原下行バスで関場バス停まで行きます。夕焼小焼バス停の次です。
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年末だというのにさすが高尾山という感じでバスが満員で中で出発の準備が出来なかったので、7時19分にバスを降りてからクソ寒いところで準備して7時30分スタート!

バスの進行方向すぐの二又を左に曲がって橋を渡ると、民家の横の広場のような場所に電波塔がたっているので、その脇を山にぶつかるまで進むと、やぶの中に山をよじ登る踏み跡があります。そこが要倉山の取り付きです。
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急斜面をよじ登って尾根に出るとしっかりした踏み跡があるのでそれをたどると、約100m登った約360m地点にテレビのアンテナが、さらに約100mの452m地点に送電線鉄塔が現れます。
KIMG6653.jpg

送電線鉄塔から軽く下り、急斜面を登り返すとほとなく北斜面が伐採された眺めの良いゆるやかな尾根に出て、その伐採地が終わって再び杉の植林の入ると要倉山です。

要倉山はまず山頂手前に549.3mの三角点があり、その先に562mの山頂があります。関場バス停から1時間弱で到着。山頂の展望はありませんが、まわりが伐採でスカスカになったせいか、木々の間から隣の戸倉三山方面が良く見えます。
KIMG6657.jpgKIMG6659.jpg

まだ休憩する時間じゃないんですが、一応今日の目的地なので軽く休憩後、南西方向に折れる感じで先へと進みます。

要倉山から下りきった鞍部が要倉峠で特に標識はありませんが、ここから再び南斜面に伐採地が始まります。
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要倉峠からひと登りしたピークが尾根の中谷尾根の名前の由来になった中谷山573mらしいんですがここも標識無し。

中谷山からさらに伐採地のへりをひと登りすると、北側に尾根が分岐している場所に出て、その北側の尾根を少し登った一番高いところが御堂窪山650mです。ここには手書きの標識がありました。要倉山からここまで約20分。
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先程の分岐まで戻り、再び伐採地沿いに進むと、関東平野が一望できる昔の要倉山からは想像もできない好展望地に出て、筑波山が良く見えるので何度も写真撮影を試みるも、携帯のカメラでは良く写らず、諦めて先に進みます。眺めの良い伐採地はここで終わりで、この先醍醐林道までは林の中となります。
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次の本宮山(高茶山)732mは林の中の展望の無いピークです。ここでコースは南に方角を変えてすぐに南西方向の尾根に乗り換えて進むのですが、山頂の南東側にあるという山名の由来となった熊野神社跡地への踏み跡がないかと左側に注意しながら下っていったら、見事に分岐を通りすぎ、はるか下まで行ってしまいました。
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それで分岐まで戻り、目印になるテープを探したのですが、最初に書いたように、間違って下った尾根と正しい尾根両方に同じようなテープの印と踏み跡があり、見た目でのルート判別不能の状態だったので、ここ要注意です!

正しい尾根に乗り直し、先へ進みます。要倉山縦走コースの最後のピークであるメシモリ岩山750mは、この尾根では珍しい落葉樹の自然林のピークです。
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ここを過ぎるとすぐに醍醐林道に飛び出し本日の前半修了!時間は10時ちょっと前で、本宮山で道を間違えた時間を含めて関場バス停から約2時間半かかりました。
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ここから醍醐林道を和田峠手前まで行き、生藤山方面へ続く登山家に入ります。この道は高尾山~陣馬山のハイキングコースの延長みたいな非常に良く整備された登山道で、尾根を巻きながら登って行くと、分岐から約20分ほどで本日の最高地点である醍醐丸867mに着きます。
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この先後半戦に入るので、地図を確認しながら2度目の休憩をとります。

醍醐丸から市道山へ通じる通称吊り尾根は、昔は人のあまり行かないか細い道が通じているだけの場所だったんですが、物凄く久しぶりに入ってみたら、広くて非常に歩きやすい道に変わっていました。

こんな道だったかな~と思いながら小走りに下って行くと、その疑問はすぐに溶けて、とにかく逆から走ってくるやたらにトレイルランナーが多いんです!それで気がついた。そうここはあの人気のハセツネのコースの一部だったと!それでこの年末の忙しい時期なのにこんなにトレーニング兼試走の人が多いのわけかと妙に納得。こんだけ走る人が多ければ道も良くなるよな。

でもまあその恩恵をこちらも十二分に利用させていただいて、醍醐丸から市道山まで昔なら1時間は確実にかかっていたところを40分弱で到着。
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市道山795.1mは、ここも昔はなんの面白味の無い林の中のピークだったんですが、関東平野が一望できる登って楽しいピークに様変わりしいました。休憩したかったんですが醍醐丸からあまり時間がたっていないため見送って、次の臼杵山を目指します。
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暗くて地味でつまんないのが戸倉三山の良さだったのに、時代は変わるな~!

そんなことを思いながら、臼杵山への道に入ると、ハセツネの恩恵は市道山までで、昔ながらの細くて木の根の張り出した、たまに岩っぽいところもある歩きにくい道が戻ってきて、進む速度も一気にペースダウン。ああ市道山までの良かった道が懐かしい…。

でもまあ50分かかってほぼ12時ちょうどに臼杵山842.1mに到着。ここも市道山同様に展望の良いピークに様変わりしていました。なにはともあれ久々の休憩をとって昼飯にします。
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臼杵山からの下りは瀬音の湯行くので荷田子に下ります。ここの道も昔ながらのあまり人の来ないような細道で、落ち葉の下に木の根や浮き石が多数隠れているので意外と時間がかかり、12時55分、ようやく荷田子の信号のところに下山。
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目の前にバス停があったような記憶があるんだけど見当たらないので、とりあえず温かい缶コーヒーを飲んで数分休憩後、信号を渡ってあとはダラダラ歩いて瀬音の湯を目指します。

そしたら裏道の知らない場所に荷田子のバス停があった-!こんなとこに移動されても、最近奥多摩に来てないベテランには絶対にわかんねーぞー!と思いました。終バスに乗り損ねて遭難したらどーする?まあ十里木まで歩けばいいだけの話だけど…。

そんなことを思いながら、13時12分、無事に瀬音の湯に到着。観光客が餌でもやるのか駐車場に猿の群れがいました。
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瀬音の湯はph10.1のアルカリ性温泉で、料金は土日900円。年末でクソ寒いわりに意外と混んでいて、登山者もそこそこいました。やっぱ山奥といえど東京だな-。秩父は祭の湯は別にしてこんなには人はいないと思う。

でも混んでいるといっても普段の土日ほどではなく、そこそこゆったりつかれました。まあ戻って高尾の温泉に行くよりはマシだったのではないかと。

温泉から上がった後は、バスの時間までかなりあったので、食堂でグラスビールを飲んで、冷たいそばはいだったので温かい肉そばを食べました。食堂はそばが中心でメニューも少なく、もう少しオリジナルなものがあった方が良い気がしました。
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飯を食った後、15時16分の瀬音の湯経由のバスで帰ったんですが、なんと年末なのに増発便が出て、座りきれない人は後のバスにしてくれと言われてました。 やっぱ東京だわ-!でもその後、武蔵五日市からはホリデー快速に乗れて、新宿までノンストップで楽でした!

秋川渓谷 瀬音の湯 公式ホームページ
http://www.seotonoyu.jp/


<地図>

相模湖嵐山から石老山~高塚山~中野山経由で津久井湖城山まで縦走

(2018/12/15)
武蔵小山5:07→東急目黒線→目黒5:10~22→山手線→新宿5:34~50→京王線特急八王子行→北野6:24~25→〃各駅停車高尾山口行→高尾6:35~42→中央本線→相模湖6:51

相模湖駅7:16→嵐山登山口7:26→相模湖嵐山7:46~55→鼠坂(歩道橋)8:31→相模湖休養村キャンプ場(大明神山登山口)8:43→大明神展望台9:15~20→大明神山9:23→石老山三角点9:48→石老山山頂9:50~10:00→高塚山10:12→尾根分岐1(約620m)10:19→尾根分岐2(約420m)10:41→御飯場橋10:59→林道出口11:08→三太旅館(三ヶ木近道入口)11:24→三ヶ木バスターミナル11:40~43→中野山入口(祥泉寺バス停)11:52→駐車場11:59→四方竹林入口(登山道入口)12:09→上町・監視所分岐(送電線鉄塔)12:23→津久井堂所山12:30~40→監視所12:50→津久井警察署13:01~4→津久井湖城山公園分岐13:08→津久井湖城山公園(根小屋園地)13:21→津久井湖城山13:44→飯綱神社→津久井湖観光センター14:11

合計5時間55分

津久井湖観光センター前14:24→香福寺前14:50→徒歩→ロテンガーデン15:03~16:30→無料送迎バス→橋本16:44→横浜家系ラーメン壱角家橋本店16:49~17:05→啓文堂17:08~22→橋本17:32→京王線区間急行→明大前18:10~17→井の頭線→渋谷18:25~32→山手線→目黒18:37

12月15日(土)は、石老山から高塚山経由で三ヶ木に下りて津久井湖城山を目指す縦走路にチャレンジして来ました!

高塚山から下山するルートは大雑把に2つあって、1つは昔から良く歩かれている南尾根経由で道志の青馬橋に下りるもの、2つ目は松浦隆康さんの「バリエーションを楽しむ」(新ハイキング社)に出ている東尾根経由で寸沢嵐に下りるもので、1つ目は帰りが遠くなり過ぎるため論外なので2つ目の松浦さんルートで行こうと思ったんですが、こちらも最後の送電線鉄塔周辺が急過ぎて下るのには不向きなため、松浦さんルートの1本南側の傾斜の緩い尾根経由で林道の「御飯場橋」に下山する新ルートに当たりをつけてこれで下りました。

この道は、予想通り傾斜が緩く、最低限の踏み跡もあり、倒木+落ちた木の枝+多少のの藪はあるものの危険箇所は皆無なため、ベテランのバリエーションルート慣れした中高年のおじさんがおばちゃんたち引き連れてちょっとした冒険するのに使える良いコースでした。

ただ標識もテープも皆無なので初心者は不可!

あと中野山は、橋本駅から三ヶ木にバスで行く時に、津久井湖を過ぎて三ヶ木手前で旧道に入るじゃないですか。この集落が中野といって、ここの南側にそびえる里山です。最高峰は津久井堂所山370m。

ここは、昭文社の「高尾・陣場」の地図には記載がないのですが、地元の人たちが整備した標識完備のハイキングコースがあって一回りすることが出来ます。山頂からの素晴らしい景色が臨める穴場です。山頂は意外と広く、人気がまったく無いので山岳会の忘年会に向くかも。

という感じで、石老山登山口からだと距離が短すぎる気がしたので、相模湖駅から相模湖嵐山経由で7時15分スタート!相模湖のダムを渡ってすぐの登山口からとりつきます。

急坂を20分ほど登ると、早くも相模湖嵐山山頂に到着です。駅から30分!相模湖の向こうに中央線沿線の山が一望出来ます。
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軽く休憩後、鼠坂を目指して縦走路に入ります。この道は稜線ではないので、途中で沢を渡ったり竹林を抜けたり、細かなアップダウンを繰り返して進みます。そして最後、プレジャーフォレストの駐車場の脇を抜け、鼠坂上の歩道橋に35分ほどで到着。
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歩道橋を渡ったら、次は石老山を目指します。鼠坂から石老山への道は3つあって、今日は大明神山経由で登る予定なので集落の中の道を右へ進みます。右へ曲がってすぐ、林道経由で相模湖病院へ行く道が分岐しますが、それは無視して篠原方面に進むと、集落が終わり林の中を10分少々行ったところの沢沿いに、相模湖休養村キャンプ場の入口が出て来るので、そこが大明神山経由で石老山に登る登山口です。橋のたもとに標識があります。

キャンプ場を抜け、入口に登山者用のトイレがある林道を少し進んだところから、道は登山道に入り、石老山らしい巨石がゴロゴロした間を縫って登って行くと、30分ほどで大明神展望台に着きます。
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展望台のデッキがあって、相模湖を見下ろすことが出来ます。木々の間から富士山も見えます。地元っぽいトレーニング中のトレイルランナーの人がいました。今日会った最初の登山者。
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ここで2度目の休憩をとり、次は石老山を目指します。まず一旦下って登り返し、赤い石祠がある大明神山山頂を越えます。
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そして何度も細かなアップダウンを繰り返して進み、最後、階段を登ると、石老山頂一角の大明神山・篠原の分岐に到着します。分岐の少し先に石老山の三角点があります。

でもここは山頂ではなく、石老山山頂は2~3分先へ行った小高いところにあります。そして9時50分、すでに早朝のバスで石老山登山口から登った登山者たちが休憩しているその山頂へ到着!大明神展望台から約30分、相模湖駅から約2時間40分かかりました。
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石老山山頂は、昔は展望がなかったんですが、いつの頃からか、富士山側が刈り払われて、天気が良ければ富士山を見ることが出来ます。
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ここで3度目の休憩後、奥多摩みたいな防火帯の上を高塚を目指して進みます。こちらに行く登山者はあまりいないのですが、1人山頂をピストンして戻ってくる登山者に会いました。

高塚山は、下から見ると円錐形のとても形の良い山なのですが、山頂は林の中で展望はありません。でも山頂標識は一応あります。
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さてここからが本日の本題です。

高塚山山頂から、松浦さんルートと今日これからチャレンジしようとしている御飯場橋に下るルートにつながる東尾根の入口は、わかりやすいように落ちた木の枝で進入禁止にされており、その奥に木に白ペンキで「26い」と書かれているのですぐにわかります。踏み跡もしっかりあります。

まず時計の高度計を675mにセットし直して、その踏み跡を下って行きます。すると620m前後の黄色い樹脂製の杭が打ち込まれている場所、目の前の尾根が2つに分かれます。ここが松浦さんルートと今日これから行く御飯場橋へのルートの分岐で、明瞭な踏み跡は左折し松浦さんルートに向かっていますが、そちらへは行かず、倒木を潜って直進します。こちらの尾根にも踏み跡は無いわけではなく、尾根筋は動物の通り道になっているので、か細いながらも続いています。

その踏み跡をたどり、ひたすら尾根を直進します。多少灌木のブッシュがうるさかったり、落ちた木の枝が歩きにくかったりしますが、傾斜は緩いので特に問題はなく進めると思います。

すると約420m前後まで進んできたところで、下るのに困難が伴いそうな急坂の入口に着きます。ここは無理して直進せずに、左折して斜面をへつり、左側の緩やかな尾根に乗り移ります。後はこの尾根をひたすら下れば、御飯場橋に着きます。っていうか、御飯場橋より前に林道に突き当たっても、高いコンクリートの壁で山側が固められているため、橋のたもとに行かないと降りられません。
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高塚山山頂から御飯場橋まで約50分かかりました。歩きやすい一般道ではないので、早くは下れません。1時間ぐらいかかると思ってください!

御飯場橋に着いたら橋を渡り、林道を寸沢嵐集落を目指して進みます。2つ目の車止めを越えたら寸沢嵐集落です。集落に入ったらクネクネした道を地図を片手に進み、まず道志川の橋を渡ります。渡ったら左折して青山親水公園沿いを進み、公園が終わり青山川という小さな沢を越えたところ、三太旅館の看板の向かい側に崖を登る山道があるので見落とさないようにそれを登ります。

すると三ヶ木バスターミナルにほど近い畑の一角に飛び出すので、後はバス通りに出て、交差点を曲がれば三ヶ木バスターミナルです。11時40分着。御飯場橋からダラダラ来たので40分もかかった。
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疲れたらここかから橋本駅か相模湖駅に出ても良いのですが、100円の自動販売機で休憩後、中野山を目指して進みます。

中野山の登山口は、三ヶ木から橋本方面に坂を登って下り切ったところにあります。前に祥泉寺のバス停がありますが、それより向かい側の「うまいラーメンショップ」の看板の方が目立つのでそれを目印にした方が良いかも知れません。中野山入口の標識も地味ながらちゃんとあります。
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中野山への道は、最初未舗装の林道を進みます。すると10分弱でトイレと駐車場と中野山の案内地図がある場所に着きます。ここで地図を写真に撮るなり、メモるなりすると後で安心です。駐車場から車止めを越えてさらに10分ほど林道を進むと、「四方竹林入口」の標識があるのでそこから登山道に入ります。

登山道も良く整備された緩やかな傾斜の道で、目の前に伐採された斜面が見えてきたらあまりたいしたことのない四方竹林です。

四方竹林からひと登りで稜線に着いて、そこからは堂所山を目指します。山腹を巻いた道を進んで行くと、上町・監視所方面の分岐があり、そのすぐ先に見晴らしの良い送電線鉄塔あって、堂所山はそのすぐ上です。四方竹林入口から約20分で到着。
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津久井堂所山山頂はベンチの置かれた広場になっており、西側と東側の展望が良く、西側には今朝横を通ったさがみ湖プレジャーフォレストの観覧車を中心に左に石老山が右に南高尾山陵の山々の景色がパノラマのように広がります。東側は津久井湖城山と小倉山の向こうに東京・神奈川の市街地が一望出来ます。
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ここでまたしばし休憩。

休憩後、送電線鉄塔のところの分岐まで戻り、監視所を目指します。この監視所というのは、太平洋戦争の時代に敵の飛行機を監視して空襲警報をいち早く発令するためのもので、思いの外ちゃんとした建物が残っていたのですが、もしかしたらその後も山仕事の作業小屋として使われ、整備されて続けていたのかも知れません。
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監視所を見た後は、下のバス通りになっている旧道に下山します。監視所の手前と先に下るルートがありますが、どちらを下りても大差ない場所に出ます。今回は先の道を下って、津久井警察署の横に出ました。

また100円の自動販売機を見つけたので休憩。今日はやたら休憩が多いな。

旧道から日赤の信号のところでバイパスに出たら、すぐ先の津久井湖城山公園右折の車用の標識を右折し、坂道を上って行きます。津久井湖城山公園というのは、湖畔の津久井湖観光センターがある場所も含まれるためわかりにくいのですが、この標識通りに行くと、根小屋の園地に着きます。

根小屋の園地は、津久井湖城山の城主の日常の居住地=寝小屋のあった場所で、別名御屋敷とも言われています。公園として整備されており、車で来て津久井湖城山に登る場合は、湖畔の津久井湖観光センターの駐車場を使うより標高差が少ないため、地元の人達はこちらの駐車場を使うことが多いようです。

山の南面に位置し、冷たい北風の入らない暖かくて良い場所です。

ここから山頂を目指します。公園内の舗装された遊歩道を軽く登ると、津久井湖が見下ろせる展望台に着いて、そこから登山道が始まります。登山道も遊歩道の延長で緩やかな傾斜の歩きやすい道です。その道は男坂と女坂に分かれ、やや急な男坂を終点まで登ると、山頂と飯綱神社の鞍部に着き、そこからまず山頂である本丸跡を往復します。

本丸跡は広場になっていて、一段高くなったところに石碑があり、山頂標識のような物はありません。木の間から津久井の街並みが見える以外に展望は無し。
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続いてもう1つの山頂である飯綱神社を経由して、津久井湖畔の津久井湖観光センターを目指します。飯綱神社のすぐ下に南東側の展望が良い見晴台があります。

根小屋からの道とは違って、北斜面の寒々しい道をひたすら下っていくと、東屋のある園地に飛び出し、バス通りを渡ると津久井湖観光センターです。14時11分到着。7時間弱かかりました。下に下りる度にだらけてたのでまあはこんなもん。ここは地元の農産物直売所になっていて、津久井産の野菜の他にせき麺などの特産物なども買えます。
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せき麺は津久井地方のの武蔵野うどんの進化系みたいな乾麺で、宮ヶ瀬の入口の関の交差点の近くに製造元の会社があるためせき麺を名称を使っており、土産物として登山者にもファンの多い食材です。

あと季節限定ですが、世にも珍しい神奈川県産の青根のリンゴが売られていることもあります。

という感じで中を物色したら、すぐ目の前の津久井湖観光センター前バス停からバスに乗って橋本駅を目指します。このバス停は10分に1本程度バスがあるので、時刻表を調べる必要はありません。

そして橋本駅に着く少し手前、バスがぐるりと一回りして国道16号のバイパスを渡ったすぐ先の香福寺前でバスを降ります。ここから16号の旧道を北に10分ほど行ったところに日帰り温泉施設の「ロテンガーデン」があるので寄って行きます。

ここは、橋本周辺で一番古くからある日帰り温泉なんですが、でも建物は建て替えられてきれいです。料金は土日890円、泉質は黒湯のアルカリ性温泉です。風呂場はロテンガーデンというだけあって、露天風呂が広くて2階もあって開放的なんですが、空しか見えないのが欠点といえば欠点。でもサウナも2つあります。
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ここでバリエーションルートの汗を流し、食堂で食事をしても良かったんですが、橋本駅行の無料送迎バスが1時間に1本なんで、飯は橋本駅にして16時30分のバスで橋本駅に向かいます。

そして寒くて駅の周辺をうろつくのも面倒だったので、北口の駅ビルの中にある横浜家系ラーメン壱角屋橋本店でラーメン中盛りを食べて帰りました。ここのラーメンは家系の中でも一番大所帯でスープが白っぽいのが特徴の壱○屋系のラーメンで、味も極めてオーソドックスなものでした。
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まあ不味くはないんだけど、神奈川県の人は橋本まで来て家系食べたいとは思わないと思うので、多少駅周辺を探索してみるのも悪くはないかも知れません。

ロテン・ガーデン
https://roten-garden.com/


<地図>

塩山駅〜恩若ノ峯~源次郎岳~やまと天目山温泉

(2018/10/20)
目黒4:32→山手線→代々木4:42~56→中央線→高尾5:49~6:14→中央本線→塩山7:22

塩山駅410m7:30→勝沼・大菩薩峠分岐7:34→塩山フルーツライン(階段)7:43→砂防ダム7:55→害獣除け柵8:03→恩若ノ峯982.6m8:49~9:00→源次郎平9:59→源次郎岳1476.6m10:33~40→嵯峨塩温泉・下日川峠分岐1535m10:50→嵯峨塩深沢林道11:01→工事中の林道11:07→簡易水道貯水槽11:13→山の上の畑11:16→県道218号11:23→天目バス停(市営バス終点・トイレ)11:47→やまと天目山温泉1000m11:55

合計4時間25分

やまと天目山温泉13:31→甲斐大和13:45~58→中央本線→高尾14:51~15:01→京王線各駅→北野15:11~13→〃特急→明大前15:44~47→井の頭線→渋谷15:59~16:07→山手線→目黒16:12

10月20日(土)は、まだ行ったことが無かった大菩薩峠前衛の恩若ノ峯と源次郎岳に塩山駅から登って来ました。

帰りは天目山温泉に下山して温泉入ってから甲斐大和までバス。

このコースは、下ると変な踏み跡に引き込まれてわけのわからないところに出る可能性がありますが、登る分には取りつきさえ間違わなければ、落ちた枝や倒木なんかが多いものの、基本的に山仕事の作業道なので、問題なく源次郎岳までたどり着くことが出来ます。

ただやはり塩山駅から取りつきまでが問題!駅から取りつきを過ぎて、恩若ノ峯の山頂直下まで一切標識はありません。

まず塩山駅の南口に降りたら、駅前の道を左に真っ直ぐ進みます。
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少し行くと、川を橋で渡ったところに「柳沢峠・大菩薩峠↔勝沼」と書かれた車用の標識があります。ここを左の大菩薩峠方面に曲がってすぐの脇道を右折しまた真っ直ぐに進みます。
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中央本線越えてさらに真っ直ぐ進むと、塩山フルーツラインという広い道にぶつかるので、それを階段を登って横切ります。

横切ったとこらに文殊院というお寺の標識があるので、それに従いまた直進します。すると道が二又に分かれるところに「右→文殊院」という標識があるので、そちらへ行かず左に進みます。
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この先が一番問題なのですが、少し古い昭文社の山と高原地図の『大菩薩嶺』に「踏み跡はほとんど消滅。沢沿いに通過する」(※2018年度版では消されている)と書かれているのですが、この道は廃道に近いので入ったらいけません!今のルートはそのまま最後まで簡易舗装の道を真っ直ぐ進みます。

途中で幾つも果樹園の作業道が分岐しますが、そこにも入ったらいけません。

すると目の前に砂防ダムが出てくるので、左側から道なりに巻いて越えます。
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巻いて越えた先の「害獣除け柵」が恩若ノ峯の登山口です。お疲れ様でした。
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害獣除け柵を開けて先に進むと、すぐに林道は終わり山道に入ります。この山道、左に何本か植林を手入れするための作業道が分岐するのですが、それにも入ったらいけません。とにかく直進すると、最後にこの道も左に上り始め、やがて地図通り尾根に登りつきます。

尾根に登りついた山道は、そのまま恩若ノ峯山頂に向かうのではなく、斜面を巻きて南側のピークとの鞍部に着きます。この辺の道も良い道。

ここで初めて恩若ノ峯と源次郎岳の標識が出てきます!
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それに従い少し戻るように急坂を登りきると、展望も何もない三角点があるだけの恩若ノ峯山頂です。
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塩山駅から地図を小まめに確認しながら約1時間20分かかりました。道を知ってる地元の人なら1時間で着けると思います。何はともあれ10分休憩。

恩若ノ峯から源次郎岳山頂直下の源次郎平までも、これまでと同様の尾根につけられた山仕事の道をたどります。地図で見ると小ピークがたくさんあるのですが、その大半を巻いているので実に楽で快適です。

でもその分距離が長く、道も良いといっても、台風で落ちた木の枝やら倒木やらが頻繁にあるので、そんなにスピードは出ません。

まあとにかく、その楽でウンザリするぐらい長い道を延々と進むと、突然源次郎平に着きます。傾いた標識があるだけの平凡な場所です。
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でもその少し先から、今までの傾斜の弛さを取り戻すかのように、巨岩と巨岩の間をトラロープに捕まってよじ登って行く源次郎岳の登りが始まります。この辺まで来ると結構紅葉が始まっていました。
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たった標高差200mなんだけど、今までボディーブローのように地味に距離を稼がされて来たので結構しんどいです。

でも200mなんでそんなには時間がかからず、伐採された広場のようになってまいる源次郎岳山頂に10時33分到着。恩若ノ峯から約1時間半、塩山駅から約3時間かかりました。
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樹林帯の中の地味で景色の見えないピークだって、昔の本に書いてあったのにな-!伐採したってこんな辺鄙なとこ誰も来ねーよ!しかも富士山見えないし!ほんの少し奥秩父方面は見えるけど…。
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というようなことを考えながら休憩していると、下から3人人が登って来ました!良く見るとトレイルランナー。さっき会った2人組もトレイルランナーだったし、あとで嵯峨塩館に下る途中で会う1人もトレイルランナーだし、バリエーションルートなのになんでトレイルランナーがこんなにいるんだ?と思ったら、近々甲州アルプスでレースがあるってことらしいです。

それに付き合っててもしょうがないんで先へ進むと、実は源次郎岳は今日来た尾根の最高地点ではなく、この先軽く下って登り返した下日川・嵯峨塩館の分岐が100m近く高く、今日の最高地点になるのでした。
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ここから先は、嵯峨塩館からが源次郎岳登山の最短コースなので、非常に良く踏まれた快適な道で、林道を2本横切って、最後簡易水道のタンクの先で畑に降りると、後はコンクリートの農道を下り、40分少々で嵯峨塩館の少し天目山温泉寄りの県道に到着。
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後は紅葉がまだ全然始まっていない日川の渓谷を眺めながらひたすらダラダラ車道を下るだけです。

そして12時5分前、大菩薩峠から大量の登山者がやって来る前の、まだすいてるやまと天目山温泉に到着。朝塩山駅を出てから4時間25分かかりました。
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時間的に大菩薩の湯とか勝沼ぶどう郷の天空の湯にも下山できたんだけど、そうするとちょうど激混みの時間帯にぶつかるので、今日はまあこんなもんでいいかと。

やまと天目山温泉は、大和村が甲州市に合併する前からある日帰り温泉施設で、ちょっと老朽化が目立ってきたものの、ここいらでは最安値の3時間510円の登山者の懐にやさしい温泉です。

泉質はph10.3の若干湯の華が浮いているアルカリ性単純温泉。サウナは無いものの肌がとてもツルツルします。

ここでゆっくり汗を流して、食堂で舞茸うどんとビールを飲んで、13時31分の栄和自動車バスで甲斐大和に出て帰りました。
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栄和交通のバスは上日川峠から満員だったんですが、この時間帯は天目山温泉で大量に降りるので何の問題もなし。

やまと天目山温泉 - 山梨県甲州市観光協会 ぐるり甲州市
https://www.koshu-kankou.jp/map/higaeri/yamatotenmokusanonsen.html


平成30年度 甲州市(塩山・勝沼・大和)縦断線時刻表(PDF形式) ルート図
https://www.city.koshu.yamanashi.jp/kurashi/files/20180404/縦断線.pdf


栄和交通 大菩薩上日川峠線
〈時刻表〉
http://eiwa-kotsu.jp/media/root_1_tt.pdf

〈運賃表〉
http://eiwa-kotsu.jp/media/root_1_pt.pdf


<地図>

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